講座・セミナー

(日仏教養講座) 「パスカル『パンセ』を読む」

塩川徹也(東京大学名誉教授 日本学士院会員)

“イベント詳細”

2011-11-08(火) 2011-11-29(火) 14:00 - 15:30
会場
501会議室
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
501会議室

日時: 11月8、15、22、29日(各火曜日) 14:00-15:30

 

講師: 塩川徹也(東京大学名誉教授 日本学士院会員)

 

受講料: 会員6,000円 非会員8,000円(要申込み 申し込み方法は下をご参照下さい)

 

場所:501室

 

 

 

1 「クレオパトラの鼻」と「考える葦」―名句再読

 

2 「賭け」―どうしてわれわれは「船に乗り込んでいるのか」

 

3 「わたしとは何か」―自我論と政治学

 

4 「気晴らし」―時間論と信仰

 

 

パスカルの『パンセ』は思想・宗教・文学の古典として名高く、また「考える葦」をはじめとする名句を通じて広く知られています。しかしそれは、彼が生前構想していた著作のために書きとめた断片的な覚書を関係者が編纂した遺稿集であり、その全容を見渡すことは困難です。またそれぞれの断章が、彼の思想・信念及び著作の構想とどのような関係を取り結んでいるかを見きわめるのも容易ではありません。本講座では有名な断章を何篇か取り上げ、それを読み解くことを通じて、パスカルの思想の核心に可能な限り迫っていきたいと思います。テクスト(翻訳と原文)はプリントで配布します。講読は翻訳によりますが、必要に応じて原文を参照します。なお各回のタイトルは一応の目安です。話の進み具合、受講者の希望に応じて変更がありうることをお断りしておきます。

 

 

 

 

塩川 徹也

1945年生まれ。東京大学教養学部卒業。パリ・ソルボンヌ大学博士課程修了。京都大学教養部、東京大学文学部で教鞭を取り、現在は東京大学名誉教授。専門は近世フランスの文学と思想。

 

主要著作:『パスカル 奇蹟と表徴』(1985年)、『虹と秘蹟――パスカル〈見えないもの〉の認識』(1993年)、『パスカル『パンセ』を読む』(2001年)、『パスカル考』(2003年)、『発見術としての学問―モンテーニュ、デカルト、パスカル』(2010年) 以上、岩波書店刊

 

 

 

◆ お申込み方法

 

FAX(03-5424-1200)、E-mail(bjmfj@mfjtokyo.or.jp)いずれかの方法で日仏会館事務局宛ご連絡下さい。折り返しFAXあるいはE-mailで受付番号と振込先をお知らせいたしますので、受付日から1週間以内に受講料をお振込下さい。