講演会・トーク

(フランス文化講演シリーズ第273回) アラブの春ー破綻か希望か ジャーナリストの視点から

出川展恒 (NHK解説委員)、立野 純二( 朝日新聞論説副主幹) 司会 池村 俊郎 (帝京大学)

“イベント詳細”

2013-10-11(金) 18:00
会場
日仏会館ホール
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
日仏会館ホール

チュニジアを皮切りに、大国エジプト、リビアへと伝播したアラブ大衆の蜂起は、自由を求める「アラブの春」として全域へ拡大していきました。あれから3年、エジプトは事実上の軍事クーデターで迷走が続き、いまシリアでは激しい内戦と化学兵器による一般住民の大量死という悲劇に直面しています。「アラブの春」はいまや「アラブの冬」と化したのでしょうか。今回、ベテラン・ジャーナリスト2人を迎え、異なる視点から中東の現在を論じていただきます。パネリストのNHK出川解説委員は冷静な中東問題解説者で知られ、朝日新聞の立野論説副主幹もカイロ、ワシントン総局長を歴任し、中東情勢のみならず、アメリカ外交にも精通します。シリアやエジプト情勢に対し、米欧はどう動いていくのか。視点を広げた分析、討論を期待できます。NHKと朝日新聞を通じ、定評のあるベテラン記者の登壇ですので、奮ってみなさまのご参加をお待ちいたします。

 

緊迫するシリア情勢、混迷深まるエジプトと、チュニジアに始まり、エジプト、リビア、イエメンと続いた民衆蜂起の「アラブの春」は、アラブ地域の政治状況を一変させました。しかし、エジプトの軍事クーデター、シリア内戦に至ってついに「アラブの秋」となった、と現地では絶望と自嘲の声さえ上がっています。中東情勢はエネルギーを依存する日本にとっても重要な外交案件。現地情勢に詳しいベテラン記者2人とともに「アラブの春」がどこへ行くのか、今後の中東情勢はどうなるのか、アメリカ、フランスなど国際政治のキープレーヤー国はどんな外交戦略で臨んでいくのか、解説討論します。