撮影：林喜代種

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クープラン家は、フランスでバロック時代に最も影響力のあった音楽家の一族で、その中で中心的存在なのが大クープランと呼ばれるフランソワです。フランス様式の2段鍵盤によるクラヴサン（チェンバロ）での実際の演奏を交えながら、大クープランが執筆・出版した、楽器の初期奏法書として著名な「クラヴサン奏法」について、また彼が作曲した4巻からなる「クラヴサン曲集」の成立や作品の特徴について語られます。この曲集で画期的な楽譜の改革が行われ、斬新な和声が多用されました。素晴らしいクラヴサン奏者であり、「クラヴサン奏法」の訳者でもある桒形亜樹子さんによる講演と演奏です。

演奏曲目
ルイ・クープラン
　　ボーアン手稿譜より
　　　「プレリュード・ノン・ムジュレ」

フランソワ・クープラン
　　クラヴサン奏法書掲載曲より
　　　「プレリュード」
　　　「特別に作曲したアルマンド」
　　クラヴサン曲集より
　　　「ラファエル」
　　　「クープラン」
　　　「アルルカン」　他

桒形亜樹子
チェンバロ/オルガン演奏家。東京藝術大学附属音楽高校、同大作曲科を経てドイツ政府奨学生としてデトモルト音楽院、シュトゥットガルト芸術大学チェンバロ科修了。国家演奏家資格取得。パリに移りセルジー国立地方音楽院等で教鞭を取る傍ら欧州各地で演奏活動に従事。1986年ブルージュ国際古楽コンクール最高位。17年の欧州滞在後2000年に帰国、現在東京藝術大学非常勤講師、松本市音楽文化ホール講師。

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