講座・セミナー

ランボーの絶えざる脱皮について(教養講座)

中地義和(東京大学名誉教授)

“イベント詳細”

2019-02-12(火) 2019-03-05(火) 14:00 - 15:30
会場
501会議室
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
501会議室
定員 25
参加費 一般 8,000円、日仏会館会員 6,000円
事前登録 下記の方法でお申込みください。
FAX(03-5424-1200)、E-mail (bjmfj@mfjtokyo.or.jp) いずれかの方法で日仏会館事務局までご連絡下さい。
折り返し、FAXあるいはE-mailで振込先をお知らせいたしますので、受付日から1週間以内に受講料をお振込み下さい。

お申し込みの際のご注意
・受講料は期日までに全額をお振り込みください。
・期日までにお振込みの確認ができない場合、お申し込みをキャンセルさせていただきます。
・お振込み後にキャンセルされた場合、受講料の返金はできませんので、ご了承ください。
言語 日本語
主催 (公財)日仏会館

 

普仏戦争、パリ・コミューンをまたぐ約5年の間に、目まぐるしく脱皮しながら詩の世界を駆け抜けたアルチュール・ランボー(18541891)。時代の文脈に照らしてその生涯と作品を追いながら、つねに自己超越の過程にある人物とその想像世界に迫ります。また、彼の「文学放棄」をその延長上で捉えなおし、無名の少年が天才詩人として聖別されるにいたる受容のプロセスをたどります。(対訳版プリントを配布)

 

1回(212日)戦時下の少年詩人――前期韻文詩(1870-1871) 

2回(219日)憧れのパリ/幻滅のパリ――後期韻文詩(1872

3回(226日)文学との訣別?――『地獄の一季節』(1873)と『イリュミナシオン』(1873-1875

4回(35日)伝説と聖別――ヴェルレーヌ「呪われた詩人たち」からル・クレジオ『隔離の島』まで

 

【講師紹介】

中地義和(なかじ よしかず) 1952年、和歌山県生まれ、フランス文学者、東京大学名誉教授、日仏会館理事

主著

 『ランボー 精霊と道化のあいだ』青土社 1996

 『ランボー自画像の詩学』岩波書店〈岩波セミナーブックス〉 2005

翻訳

 ジョルジュ・バタイユ『エロティシズムの歴史』湯浅博雄共訳 哲学書房 1987/ちくま学芸文庫 2011

 JMG・ル・クレジオ『ロドリゲス島への旅』朝日出版社 1988

 ル・クレジオ『黄金探索者』新潮社 1993/河出書房新社 2009

 ル・クレジオ『もうひとつの場所』新潮社 1996

 アントワーヌ・コンパニョン『近代芸術の五つのパラドックス』水声社 1999

 ロラン・バルト『ロマネスクの誘惑』みすず書房 2006

 『ランボー全集』平井啓之・湯浅博雄・川那部保明共訳 青土社 2006(全1巻)

 アントワーヌ・コンパニョン『文学をめぐる理論と常識』吉川一義共訳 岩波書店 2007

 エリック・マルティ/アントワーヌ・コンパニョン/フィリップ・ロジェ『ロラン・バルトの遺産』石川美子共訳 みすず書房 2008

 『ル・クレジオ、映画を語る』河出書房新社 2012

 ル・クレジオ『隔離の島』筑摩書房 2013

 ル・クレジオ『嵐』作品社 2015

 アントワーヌ・コンパニョン『書簡の時代-ロラン・バルト晩年の肖像』みすず書房 2016

 ル・クレジオ 『心は燃える』鈴木雅生共訳. 作品社 2017

 

 

画像  Rimbaud par Carjat (1871). Archives Claudel © Indivision Paul Claudel.

 

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