講演会・トーク

(共催)男性支配はまだいたるところに存在する―『第二の性』の著者、シモーヌ・ド・ボーヴォワール没後30周年とフランソワーズ・エリチエのMasculin/Fémininの日本語訳刊行を記念して―

井上たか子(獨協大学名誉教授)、石田久仁子(翻訳家)、横山安由美(立教大学文学部教授)

“イベント詳細”

2016-10-15(土) 14:00 - 16:30
会場
501会議室
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
501会議室
事前登録
主催 (公財)日仏会館
後援 立教大学文学部文学科フランス文学専修、日仏女性研究学会
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満席になりましたので締め切りました。

 
男女平等がある程度進展し、女性の社会進出が歓迎されているように見える現代にあっても、男性支配はいまだ普遍的である。このセミナーでは、その具体的な事例をあげつらうのではなく、何故そうなのかを問い、その根源を探ることにより、可能な解決策について議論する。

F・エリチエ(1933~)はC.レヴィ=ストロースの後継者としてコレージュ・ド・フランスの教授に就任した構造主義の人類学者であるが、日本での本格的な紹介は本書(第Ⅰ巻『差異の思考』・第Ⅱ巻『序列を解体する』、明石書店)が最初である。
 
 

報告者
井上たか子(獨協大学名誉教授)
男女の序列はどのようにして生じたのかについて、ボーヴォワールとエリチエの考えに見られる共通点と相違点を紹介する。

石田久仁子(翻訳家)
身体の自己決定が女性解放の核心に位置づけられるのはなぜか。「妊娠能力の男性による概念的剥奪」というエリチエの主張をてがかりに、日仏の女性の現状を考えたい。

横山安由美(立教大学文学部教授)
エリチエによれば、男性支配は普遍的な現象である。人類学的観点から、男性支配の具体例とその構築プロセスを各地の慣行や神話から説明する。