シンポジウム・デバ

責任の概念―個人から制度へ フランスと日本における考察、行動、論争(日仏シンポジウム)

【講師】ジル・カンパニョーロ(フランス国立科学研究センター、パリ第一大学)、井上達夫(東京大学)、山元 一(慶應義塾大学)、ライナ・ドロッツ(東京大学)、マリ・エリップ(パリ第二大学)、ジェローム・ペリス(パリ政治学院)、 一原雅子(京都気候変動適応センター)、ディミトリ・ヴァンオーヴェルベーク(東京大学)、アンヌ ・ゴノン(同志社大学)、ジャンルイ・マクイヤール(弁護士)、アントワーヌ・リヨン=カーン(ナンテール大学)、水町勇一郎(東京大学)、浅倉むつ子(早稲田大学)、圷由美子(弁護士)、リオラ・イスラエル(フランス国立社会科学高等研究院)
【司会】アドリエンヌ・サラ(日仏会館・フランス国立日本研究所)、アンヌ・ゴノン、一原雅子、ジェローム・ペリス

“イベント詳細”

2023-07-12(水) 17:00 - 20:00
会場
日仏会館ホール
東京都渋谷区恵比寿3-9-25 渋谷区, 東京都 150-0013 Japan
日仏会館ホール
定員 130
参加費 無料
問い合わせ contact@mfj.gr.jp (日仏会館・フランス国立日本研究所 )
参加登録 日仏会館・フランス国立日本研究所ウェブサイト
言語 日本語、フランス語(同時通訳あり)
主催 日仏会館・フランス国立日本研究所
協力 (公財)日仏会館、東京大学
後援 フランス国立社会科学高等研究院、野村財団、フランス財団、フランス国立科学研究センター

 

 

 

 

 

日仏会館・フランス国立日本研究所は、2023年7月12日、13日に、「グローバル化の時代における社会的・環境的課題と『責任』」というテーマで日仏シンポジウムを開催いたします。シンポジウムでは、15名の参加者を招き、フランスと日本における司法化のプロセス、なかでも、持続可能な開発目標(人権、気候、環境、生物多様性、健康、労働など)に関連する訴訟を素材として、「責任」というキー概念の位置づけ・変容について議論していただき、特に司法機関の役割に光を当てることを目指します。

 

【プログラム】

7月12日(水) 17:00-20:00

17:00 開会挨拶

第一部
正義、自由、人権、自然の権利を、責任との関係で(改めて)問う
司会 : アドリエンヌ・サラ (日仏会館・フランス国立日本研究所)

17:10 経済学における責任
̶ 公共政策決定における自由、正義、利益 –
ジル・カンパニョーロ (フランス国立科学研究センター、パリ第一大学)

17:30 制度改革における責任の問題
井上達夫 (東京大学)

17:50 日本における環境権と憲法的正義
山元一 (慶應義塾大学)

18:10 環境損害事件における科学、知識、責任の関連性を問う
ライナ・ドロズ (東京大学)

18:30 休憩

18:45 ラウンドテーブルとディスカッション

-----------------------------

7月13日(木) 13:00-19:30

第二部
仕事から気候変動へ:責任の適用範囲を考察するための法 による行動と異議申立
司会 : アンヌ・ゴノン (同志社大学)

13:00 職業性疾病の責任は誰が負うのか? 1919年法律からCovid19まで、フランスにおける 責任の永続性、進化、法的利用
ジェローム・ぺリス (パリ政治学院)

13:20 企業に対する民事責任追及の手段化
マリー・エリフ (パリ第二大学)

13:40 気候変動に対する法的責任の捉え方
̶ 訴訟を通じてみえる日本の特徴̶ 一
原雅子 (京都気候変動適応センター)

14:00 質疑応答とディスカッション

14:45 休憩


第三部
経済、公衆衛生、環境の危機に直面し、責任の概念を問う
司会 : ジェローム・ペリス (パリ政治学院)

15:00 1920年代の日本における集団的責任、連帯、個人化 ̶ 市民と国家の危機克服のための調停制度 ̶
ディミトリ・ヴァンオーヴェルべーク (東京大学)

 15:20 環境災害に直面した責任の形態
̶ 福島原発民衆法廷のケース̶
アンヌ・ゴノン (同志社大学)

15:40 公衆衛生政策の遂行において問われる責任の概念
ジャンルイ・マクイヤール (弁護士)
 
16:00 質疑応答とディスカッション

16:45 休憩

第四部
差別との闘いにおける責任の曖昧さ
司会 : アドリエンヌ・サラ (日仏会館・フランス国立日本研究所)

17:15 行動する義務としての「責任』
アントワーヌ・リヨン=カーン (ナンテール大学)

17:35 日本における男女差別に対する法の形態 ̶ 禁止、行為義務と責任̶
水町勇一郎 (東京大学)

17:55 労働法研究者からのコメント
浅倉むつ子 (早稲田大学)

労働弁護士からのコメント
圷由美子 (弁護士)

18:20 差別されたとき、誰を非難するか?差別訴訟のレンズを 通して、「名づける、非難する、主張する」を読み直す
リオラ・イスラエル (フランス国立社会科学高等研究院)

18:40 ラウンドテーブルと質疑応答

19:25 閉会挨拶

 


 

 

【ご来場に際してのお願い】
次の方は来場をご遠慮ください
・37.5℃以上の発熱がある方
・咳、呼吸困難、全身倦怠感、 咽頭痛、倦怠感等の症状のある方
※上記と同様の症状がある方は入館をお断りいたしますので、ご了承ください。

 

【館内ご利用時につきまして】
・体調が気になる方や身近に感染者が出た方にはマスクの着用を推奨いたします。
・一定の距離がとれない会話の際にはマスクの着用を推奨いたします。

 

 

日仏会館のイベント等活動は、個人会員・賛助会員の皆様のご支援で成り立っております。